「インターネットなし・セキュリティ保護あり」と表示されたときの8つの対処法

自宅や職場でWi-Fiに接続したはずなのに、パソコンの右下に「インターネットなし セキュリティ保護あり」と表示されてインターネットが使えない……。そんなトラブルに困った経験はありませんか?

この表示は、「Wi-Fiには接続されているが、インターネットには接続できていない」ことを意味しています。今回は、この状態になる主な原因と、その対処法を解説します。

Podcastはこちらから
https://creators.spotify.com/pod/profile/data-far-east-coltd/episodes/8-e33nj0a

「インターネットなし セキュリティ保護あり」の状態とは?

「インターネットなし セキュリティ保護あり」という表示を、詳しく解説すると次のような状態といえます。

  • インターネットなし:Wi-Fiとパソコンの接続はできているが、ルーター自体がインターネットに繋がっていない、または通信が遮断されている状態。
  • セキュリティ保護あり:接続先のWi-Fiがパスワードなどで保護された安全なネットワークであることを示しています。

つまり、「接続自体はできているが、通信できない状態」であることがわかります。

主な8つの原因とその対処法

Wi-Fiに接続されているのにインターネットが使えないという状況には、いくつかの原因が考えられます。

慌てず順を追って確認していくことで、スムーズに解決できるケースがほとんどです。ここでは、特に発生頻度の高い原因から順に、その対策とともにご紹介します。

ルーターの一時的な不具合

【原因】
最も多く見られるのがルーター側の一時的なトラブルです。ソフトウェアやハードウェアの一時的な不具合、あるいは熱暴走などが原因で、Wi-Fiはつながっていてもインターネットに接続できない状態になることがあります。

【対策】
ルーターの電源を一度切り、数分待ってから再度入れ直してください。また、モデムと併用している場合は、モデムも同様に再起動するのが望ましいです。

機内モードの設定ミス

【原因】
ノートパソコンなどでは、機内モードが誤ってオンになっていることがあり、この状態ではWi-FiやBluetoothなどの無線通信がすべて無効化されます。見落とされがちですが、意外と多い原因です。

【対策】
設定画面やショートカットキーから機内モードを確認し、オフになっているかを確認してください。Wi-Fiが有効になっていれば再接続できます。

Bluetoothの電波干渉

【原因】
Bluetooth機器とWi-Fiはともに2.4GHz帯を使用しているため、同時使用すると電波干渉が発生し、Wi-Fiが不安定になることがあります。特にBluetoothマウスやヘッドセットを使用しているときに発生しやすいです。

【対策】
Bluetooth機器を一時的にオフにする、またはWi-Fi側を5GHz帯に切り替えて干渉を回避してください。

接続端末の過多

【原因】
Wi-Fiルーターにスマートフォン、タブレット、スマート家電など多数の機器が同時に接続されていると、通信帯域が不足し、インターネット接続が不安定になることがあります。

【対策】
使用していない端末のWi-Fiをオフにする、または一時的に切断することで、帯域に余裕を持たせてください。

LANケーブルの不良または接続不良(有線接続の場合)

【原因】
デスクトップPCなどで有線接続している場合、LANケーブルの断線や接触不良が原因で、通信が途切れることがあります。

【対策】
LANケーブルを一度抜き差しして正しく接続されているかを確認し、可能であれば別のケーブルに交換してみてください。

SSID設定の不整合

【原因】
過去に保存されたWi-Fi設定(SSIDやパスワード)が変更されていたり、設定情報が破損していると、正しく接続できないことがあります。

【対策】
一度Wi-Fi設定を削除し、ネットワーク一覧から再度SSIDを選択し、正しいパスワードを入力して再接続してください。これにより設定ミスや古い情報による接続不良が解消されることがあります。

一時的なパソコン側の不具合

【原因】
ソフトウェアの一時的な不具合やネットワーク設定の乱れが原因で、接続が不安定になることがあります。

【対策】
パソコンを再起動してください。システムの再読み込みによって、不具合や設定のリセットが行われ、接続が正常に戻ることがあります。

Windowsの更新不足

【原因】
Windows OSやネットワークドライバの不具合、古いバージョンによる互換性問題が原因で、Wi-Fi接続に影響が出る場合があります。

【対策】
Windows Updateを実行し、最新の状態に更新してください。特にネットワークアダプタ関連のドライバやセキュリティパッチの適用が、不具合の解消に役立つことがあります。

まとめ

「インターネットなし セキュリティ保護あり」という表示は、多くの場合一時的なトラブルで、再起動や設定の見直しで改善されることがほとんどです。まずは落ち着いて、順に対応していきましょう。

今後もDFEブログでは、今後もお仕事の効率化を図る「今更聞けないPCのお困りごと」を発信していきますので、ぜひチェックしてください!