群馬県が2024年度から新たに導入した「財務会計システム」に不具合が発生。
もともとこの不具合によって支払いミスがあったことを発表していましたが、調べていくうちに新たなミスも見つかり、原因の特定やプログラム改修などを進めています。
今回はこのシステム不具合について経緯などをまとめました。
群馬県は今年度、予算編成や決算などを担う基幹システム「財務会計システム」を、24年ぶりに全面更新しました。
システムの受託者は群馬県桐生市に本社を置くの両毛システムズ。契約期間は2022年7月~29年3月で、契約額は約10億2800万円だそう。
なおこの財務会計システムの基幹ソフトは、他の自治体でも導入しており、実績のあるソフトをベースに、県のニーズに対応するよう開発されたものだということです。
この新しい「財務会計システム」は、稼働直後から不具合が多発。今もなお原因究明と不具合の解消に取り組んでいるといいます。
最初に山本知事から説明があったのは、2024年7月12日。
計10件の二重払いや支払い遅延などが起きたほか、集計額が合わないとのことでした。
最初の発表から約2週間後の7月25日、新たに57件のミスが発生していることを山本知事が発表しました。
この57件は、本来は差し引くべき10.21%に当たる源泉所得税を含めて謝礼金などを支払っていたとのことで、対象者は44人、計19万3,378円だったということです。
システム不具合の原因については特定され、現在はプログラム改修済み。今後同じ原因で不具合が再発することはない見込みだということです。
また対象者には、お詫びの上、返納手続き等の説明を進めているそう。
システムにおいては、登録データと支払データに差異がないか確認するためのチェック機能を追加。
引き続き、県と委託業者の両毛システムズで協力し、システム全体の不具合解消に努めていくといいます。
県議会定例会は、9月に開会。決算を巡る審議に影響がでないように集計作業を進めているそうです。
今回は群馬県が新たに導入した「財務会計システム」の不具合についてまとめました。
ミスはあってはならないことですが、県であってもこのような不具合が起こることがあります。
技術は常に進歩しており、新しいシステムを導入したりバージョンアップしたりすることは、必要不可欠です。
これを機に、自社のシステムを今一度確認してみるといいかもしれません。
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