【2023年10月から変わったこと】何をどう対応すればいいのかを解説

2023年10月1日より、当ブログでも何度も紹介している「インボイス制度」がスタートしました。適格請求書発行事業者になるつもりである事業主であればすでに登録をしていることと思いますが、うっかりしていた方もいるかもしれません。

2023年10月1日から変わることはインボイス制度だけではなく、いろいろあります。

今回のブログでは、どんなことが変更になったのか、またどのような対応をとるべきなのかをチェックしますので、ぜひ参考にしてください。

インボイス制度スタート

2023年10月1日より「インボイス制度」がスタートしています。多くの事業主がすでに登録をしていることと思いますが、まだ課税事業者になるべきか否かを決めかねている個人事業主の方もいるかもしれません。

これまで当ブログで何度もお伝えしていますが、インボイスを発行するためには「適格請求書発行事業者」として登録申請が必要です。

2023年10月1日以降であっても、いつでもインボイス制度に登録することは可能。焦らず手続きをしましょう。

ただし登録番号の通知までに2週間~1ヶ月必要です。登録申請をすることを決めたなら、できるだけ早めに登録してください。

最低賃金の引上げ

最低賃金とは、労働者に支払わなければならない賃金の最低額。事業主はそれ以下の賃金で雇うことはできません。

最低賃金の金額は、都道府県ごとに設置されていますが、毎年10月1日から順次改定されます。

今年度の引き上げ額は39~47円。最高額は東京都で1,113円、最も低いのは岩手県で893円でした。全国平均は1,004円で、初めて1,000円を超えました。

各都道府県の最低賃金は以下のとおりです。

なお、もしも労働契約で最低賃金未満の賃金を支払うことで合意した場合でも、最低賃金と同様の定めをしたものとみなされます。

使用者は最低賃金額との差額を支払わなくてはなりません。差額を支払わなかった場合、罰則に処せられますので注意してください。

ステマ規制スタート

ステルスマーケティング、いわゆる「ステマ」とは、インターネットなどで広告であることを隠して商品の宣伝を行うこと。

2023年10月1日より、ステマを景品表示法の禁止行為に指定し規制することに。

ステマ規制に違反しないためには、事業者が行う表示に「広告」や「PR」と分かりやすく表示しなければなりません。

事業者は自社の社員を管理する必要があり、またインフルエンサーを活用する際にも注意が必要です。

なお規制の対象となるのは、商品・サービスを供給する事業者(広告主)です。宣伝依頼を受けたインフルエンサー等の第三者は規制の対象とはなりません。

日本郵便、書留や内容証明、ゆうパックなどを値上げ

日本郵便は、書留や内容証明、国際郵便やゆうパックなどの料金を一部引き上げました。

ゆうパックの基本運賃は、平均で約10%の値上げ。今回は参考までに、変更になった料金や関東から近畿までのゆうパック運賃を掲載します。

企業によっては、経費への影響が出る可能性がありますのでチェックしておきましょう。

まとめ

いかがでしたか。今回はビジネスに関連しそうなことをいくつかピックアップしました。

このほかにも2023年10月1日から、第三のビールの酒税が値上がりしたり、ふるさと納税の制度変更になったりと、いろいろなことが変わっています。今一度確認しておきましょう。

そしていよいよ物流の2024年問題が近づいてきました。この問題により運搬費が上がることが予想され、さまざまな業界に影響をもたらすと考えられています。会社の危機を回避できるよう、今から策を練っておきましょう。