初期コストを抑えてスピーディーに導入できる「SaaS(サースまたはサーズ)」。しかし導入してみたものの、使いづらさを感じ解約している企業もあるようです。
今回は音声解析AI「MiiTel for Zoom」を提供するRevCommが、2022年11月に実施したSaaSに関する実態調査を紹介。
安易な導入は、作業負担が増えるばかりです。SaaSの導入を検討している企業はぜひ参考にしてください。
SaaSについて詳しくは、こちらの記事で解説しています。
使い続けているSaaSの継続理由
数あるSaaSの中で、解約せず継続して使用している理由は次のような結果となっています。
「操作性がよく使いやすい」「導入後のサポートが手厚い」「カスタマーサクセスの対応や提案が的確」といった回答の他にも、「常にアップデートできる」「以前使用していたデータ引継ぎが容易」「セキュリティ性の向上」などといった理由がありました。
これからSaaSの導入を考えている企業は、こういった継続のポイントを参考にすると失敗がないでしょう。
解約したSaaSとその理由
SaaSの解約経験があるという質問に「YES」と答えた人への質問。どんなSaaSを解約したかを聞きました。主な回答は以下のとおり。
- ビジネスチャット:50.5%
- グループウェア:48.6%
- Web会議ツール:46.9%
- MAツール:30.9%
- CRM/SFA:29.6%
- 会計ソフト:28.9%
- 社内SNS:27.0%
- プロジェクト/タスク管理:25.1%
ではその解約理由は何だったのでしょうか。
注目すべきは、「操作性が良くなかったから」「費用対効果を見出すことができなかったから」「カスタマーサクセスの対応に満足できなかったから」という解約理由。
他にも「ツールがただ増えただけで、情報が分散した」「必要を感じなかった」「カスタマイズ性が低かった」「変更システムとの互換性がなかった」などといった理由もありました。
自社でどのように利用したいのか具体的にイメージし、自社で使いやすいものを選びましょう。
カスタマーサクセスの対応について
解約理由には、「カスタマーサクセスの対応に満足できなかったから」という回答が約4割ありました。
また今後SaaSを導入・検討する上で、約9割が「カスタマーサクセスの対応を重視したい」と回答しています。
カスタマーサクセスとは、直訳すると「顧客の成功」という意味。積極的に顧客に働きかけて成功へと導きます。顧客は商品やサービスを利用することで、期待した成果や成功を手に入れるのです。
カスタマーサクセスの対応や提案を的確に提供してほしいという企業は、次のようなポイントをレビューや口コミなどから確認し、SaaSを導入しましょう。
機能面で差がつきにくいSaaSだからこそ、活用する上でサポートの充実さは重要となるでしょう。
カスタマーサクセスの対応を重視し、SaaSを選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 満足度が高く継続しているSaaSは操作性がよく使いやすい
- SaaS導入時はカスタマーサクセスの対応を重視
- どのように利用したいのか具体的にイメージして選ぶ
初期コストを抑えてスピーディーに導入できるなどメリットの多いSaaS。導入を考えている企業も多いと思いますが、安易な導入は作業負担が増えるばかりです。
この記事でSaaS導入のポイントを確認し、自社に合ったサービスを選びましょう。