マーケティング手法の一つ、メルマガ配信。集客やPRのために活用している企業も多いですよね。
しかしメルマガを運用するためには、環境の整備や人員の確保などが必要です。
自社でメルマガを運用する人材を確保することができれば問題ありませんが、通常の業務を圧迫することを避けたい場合は、メルマガ代行サービスを利用することを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
メルマガ代行のサービス内容は、「制作代行」と「配信代行」の大きく2つに分けられ、両方の業務をまとめて代行してもらうことも可能。
今回は、メルマガ配信代行の料金の相場や依頼先を選ぶポイントなどについて解説します。
制作代行
メルマガの制作業務は、文章執筆やデザインなど作業全般を依頼すること。
制作を依頼できるだけでなく、社内で作っているメルマガの添削を依頼したり、テンプレート作成を依頼したり、その依頼方法はさまざまです。
メルマガの原稿執筆だけでなく、企画段階からも依頼できる場合もあります。
制作代行の注意点
メルマガの形式には以下の2種類があります。
- テキストメール
- HTMLメール
テキストメールは、画像編集やデザインの手間がない分、HTMLメールより安価ですが、視覚的な訴求力が乏しく開封率が計測できません。
HTMLメールは、文字のフォントや色を変えるたり画像や動画を入れたりと、自由にレイアウトすることが可能。開封率を計測することもできますが、専門的な知識が必要です。また受信者の環境によっては正しく表示されないことも。配信数や配信画像が多いと、サーバに負荷をかけるなどのデメリットもあります。
それぞれのメリットデメリットをよく考え、自社にはどちらのメルマガ配信が適切かをしっかり考えましょう。利用用途に応じてHTML形式メールとテキストメールを使い分ける方法もあります。
配信代行
メルマガの配信代行は、配信するためのシステムを提供している業者です。
配信作業では、一斉にメール送信するだけでなく、専門的な知識や経験から適切なタイミングでの配信やアドバイス、配信後どのくらいの人に読まれたか、リンク先へどのくらいの人が遷移したのかなどの効果も検証してくれます。
メルマガ配信の改善を分析し修正を加えていくことで、メルマガ効果の向上が期待できるでしょう。
配信代行の注意点
メルマガの配信代行を依頼する場合の最大の注意点は、顧客情報の漏洩です。
システムのログイン情報を外部に共有する必要があるため、顧客情報が外部に漏洩するリスクが生まれてしまいます。万が一顧客情報が漏洩すれば、たとえ業者のミスであっても自社の信頼は損なわれてしまいますので、信頼のおける業者や実績のある業者に依頼したほうがよいでしょう。
メルマガ代行業者の費用相場
メルマガ代行は業者によって費用は大きく異なり、また頻度やプランによっても料金はさまざまです。
制作の代行は月額6千円~10万前後、配信の代行は月額5万円程度~、両方依頼すると月額20万円程度~が相場。しかし業者によってはもっと安いところ、またもっと高額なところもあります。
高額な代行会社がいいメルマガ運用をしてくれるとは限りません。自社に合ったプランを適切な費用で選ぶことが大切です。具体的なサービス内容や費用は、見積を取り、比較検討することをおすすめします。
予算がないという場合は、自社でできることは社内で行い、必要な項目のみアウトソーシングしてみてはいかがでしょうか。
クラウドソーシングの費用相場
クラウドソーシングは基本的に個人で請け負っているため、業者への依頼よりも費用を抑えられます。
しかし管理画面のログイン情報や顧客情報を共有するのは、セキュリティの面で好ましくないため、クラウドソーシングを利用する場合は、配信は自社で行われるケースがほとんどです。
つまりクラウドソーシングでのメルマガ代行は「制作代行」の依頼をするが一般的です。
相場は依頼内容によって大きく変動しますが、専門知識をあまり必要としないメルマガ制作は一本あたり500~2千円程度、専門知識が必要なメルマガ制作は一本あたり4千円~2万5千円程度が多いようです。
文字単価の相場は0.5~5円程度。ワーカーさんのレベルによって料金が変わります。
利用した企業からの評価やサンプルを参考に依頼しましょう。
メルマガ配信をする上で注意するポイント
メルマガ配信で必ず注意すべきポイントが2つあります。それは「特定電子メール法」と「個人情報保護法」。
特定電子メール法に違反しないために、必ず事前承諾を得たユーザーに配信すること。また配信停止の意思表示をしたユーザーには配信をしないように気をつけましょう。
詳しくはこちらの記事「【オプトイン・オプトアウトとは?】メルマガ配信時における注意点」で解説しています。
またメルマガ配信には氏名とメールアドレスといった個人情報を取り扱います。自社で万全の個人情報漏洩防止対策をしたうえで、代行業者を検討しましょう。
まとめ
- メルマガ代行は「制作代行」と「配信代行」の大きく2つ
- 制作代行はクラウドソーシングで依頼すると比較的安価
- 配信代行は顧客情報の漏洩に注意して業者選びを
メルマガは認知拡大や顧客の獲得など、さまざまな目的に合わせて活用できる便利なツールです。
自社運用も可能ですが、人員が確保できない場合は、メルマガ代行サービスを利用することも検討してみてください。
業者に依頼するか個人に依頼するかでその費用は大きく変わりますし、メリットやデメリットもあります。自社に合ったメルマガ代行を活用し、よりよいマーケティングツールにしていきましょう。