【銀行口座開設ガイド】開設方法や手順を紹介

決済や貯蓄、ビジネスのスタートなど、これから銀行口座を開設しようと考えている方もいるでしょう。銀行口座は、日々の取引や資金管理に欠かせないもの。

銀行口座の開設は、アプリで開設する方法、ホームページで開設する方法、店頭窓口で開設する方法があります。

今回は日本の3大メガバンク(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行)を中心に、口座開設の手順や必要な書類などについて解説します。

個人向け口座と法人向け口座の違い

銀行口座を開設するうえで、まずは「個人向け」か「法人向け」かを選択します。個人向けと法人向けの銀行口座は、それぞれのニーズに合わせて設計されているので、用途に合わせて選択しましょう。

会社の口座として「個人向け」の口座を使用しても法的な問題はありませんが、「法人向け」の口座を使用することでビジネス上のさまざまなメリットを享受することができます。

個人向け口座

個人の日常的な財務管理、貯蓄、支払い、個人の投資などに使用されるのが一般的です。

個人口座は、必要書類さえ揃っていれば比較的簡単に開設できます。

低い維持費や取引手数料が設定されていますが、引き出しや振込みの限度額などの制限があるため注意が必要です。

法人向け口座

法人向けの口座は、基本的に名義が会社名の銀行口座。

ビジネスの取引に特化しており、給与の支払い、ビジネス取引、法人税の支払い、その他の企業活動の財務管理に使用されます。

開設することで、社会的な信用を得やすかったり、融資を受けられる可能性が高まったりと、ビジネスにおいてさまざまなメリットを享受できます。

高額な取引が頻繁に行われるため、より高い手数料が設定されることがありますが、高い取引限度額や特別な金融サービスが提供されることが一般的です。

また専門のビジネスアドバイザーのサポートや、ビジネスローン、クレジットライン、貿易金融サービスなどのサービスやサポートを受けることができます。

法人口座は開設までに時間を要する場合がほとんどです。もし審査に落ちてしまうと、別の開設先を探す必要があります。

個人向け口座開設

個人向け口座の開設の方法は、「アプリ」「オンライン」「窓口」の3種類。

アプリ

アプリでの口座開設は基本的に以下のような流れです。

  1. アプリをダウンロード
  2. 運転免許証またはマイナンバーカードを撮影
  3. 自撮り
  4. 登録情報の入力

大手3行は、アプリでの口座開設をおすすめしています。

オンライン

アプリをダウンロードせず、オンラインで口座開設する方法もありますが、三菱UFJ銀行はオンラインによる口座開設は行っていません。

みずほ銀行、三井住友銀行はそれぞれ用意するものが異なりますので注意が必要です。

みずほ銀行

用意するものは「健康保険証(コピー)」「住民票の写し(原本、発行後6ヵ月以内のもの)」「印鑑(朱肉を使うもの)」です。

オンラインの口座開設には、申込書を用意する必要があります。申込書の入手方法が以下の2つ。

  • ホームページからダウンロードし、自身で印刷する
  • ホームページに必要事項を入力し、申込書を自宅に郵送してもらい受け取る

三井住友銀行

用意するものは「運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、在留カード、健康保険証」のうち2点。「メールアドレス」「SMSの受信できる携帯電話」です。

上記のものを準備したら、ホームページに必要事項を入力します。

店頭窓口

3行ともに、店頭の窓口で口座を開設することも可能です。

「運転免許証、マイナンバーカード等の本人確認書類」と「印鑑(朱肉を使うもの)」を持参し、店頭窓口で手続きをします。

みずほ銀行は、上記の2点に加え「住民票の写し(原本)」も必要ですので注意してください。

ホームページより来店予約も可能です。

法人向け口座開設

法人向け口座開設は「オンライン」が基本です。株式会社の場合は、「オンライン」で口座開設をします。24時間365日いつでも申込が可能。

しかし法人格によっては、店頭窓口での手続きとなります。例えば個人事業主や組合・業界団体・サークルなどの任意団体は店頭窓口での受付です。

いずれも口座開設までに、数週間~1ヶ月程度の時間を要します。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行で法人口座を開設するために用意するものは以下のとおり。

  • 履歴事項全部証明書(発行から6ヶ月以内)
  • 法人の印鑑証明書(発行から6ヶ月以内)
  • 申込者の「マイナンバーカードや運転免許証など本人確認書類」
  • その他、該当する場合に必要な書類あり

フロー

  1. ホームページより申込登録
  2. 口座申込情報入力
  3. 一次審査
  4. WEB面談
  5. 二次審査
  6. 申込書類等を受取・捺印
  7. 履歴事項全部証明書・印鑑証明書・委任状(必要な場合のみ)の原本を返送
  8. 口座開設手続き完了

三井住友銀行

三井住友銀行で法人口座を開設するために用意するものは以下のとおり。

  • 履歴事項全部証明書(発行から6ヶ月以内)
  • 法人の印鑑証明書(発行から6ヶ月以内)
  • 本店・主たる事業所の建物登記簿謄本または賃貸借契約書
  • 申込者の「マイナンバーカードや運転免許証など本人確認書類」
  • 代表者のスマートフォン
  • その他、該当する場合に必要な書類あり

フロー

  1. オンライン本人認証と情報入力
  2. 必要書類提出(オンラインまたは郵送)
  3. オンラインで面談
  4. 審査
  5. 口座開設手続き完了

みずほ銀行

みずほ銀行で法人口座を開設するために用意するものは以下のとおり。

  • 登記事項証明書(履歴事項全部証明書など)
  • 代表者・役員・面談者等の名前・住所・生年月日等が確認できる書類
  • 面談者の本人確認書類(運転免許証など)
  • ※その他、該当する場合に必要な書類あり

フロー

  • ホームページより申込登録
  • 口座申込情報入力
  • 一次審査
  • WEB面談
  • 二次審査
  • 申込書類等を受取・捺印返送
  • 口座開設手続き完了

まとめ

3大メガバンクでの口座開設は、基本的には同じような流れです。

個人口座はアプリから、法人口座はWEBサイトから開設手続きをするのが一般的。

それぞれの銀行が提供するサービスなどを比較し、自分のビジネスに最適な銀行を選びましょう。

開設時に用意するものは金融機関によって多少異なりますので、どこを利用するかを吟味して、しっかり準備しておきましょう。

なお口座を持つこと自体は基本的に無料です。しかし通帳の発行や未利用口座に対してなど、サービスによっては手数料等が発生することがあります。