近年、マッチングアプリやSNSなどオンラインで出会い、恋愛や結婚に発展するケースも珍しくありません。
そんな中で急増している特殊詐欺が「国際ロマンス詐欺」。特に中高年の被害が急増しているそうです。
今回この記事で取り上げるのは、55歳の女性経理従業員が国際ロマンス詐欺に遭い、約1億3000万円もの会社のお金を横領してしまったという不正経理事件。
なぜこのような事件が起こってしまったのか、そしてどうすれば防ぐことができたのかを考えます。
横領事件の経緯
横領したのは、一般社団法人共同通信社の子会社である、株式会社共同通信社の女性経理部次長。
手をつけたのは(株)共同通信社の関連会社の口座で、関連会社は経理事務を(株)共同通信社に委託しているのだそう。
経理部次長は、関連会社の口座から自分の口座にお金を移していました。
その額合計約1億3000万円。2022年8月1日~9月30日のたった2ヶ月間で行っていたというから驚きです。
そして同年10月17日に本人の申告により発覚。その後社内調査が行われ、11月17日に経理部次長は懲戒解雇処分となりました。
お金はどこへいったのか
経理部次長の横領したお金は、自称投資コンサルタントの外国人に送金されていました。
この外国人と経理部次長は、約4年前に知人の紹介で知り合い、SNSを通じて報酬の一時的な受取人になるよう求められ、手数料の立て替えなどの名目で、横領したお金を実態不明の海外口座に全額送金していたのだそう。
当初は自身の資産を使っていましたが底をつき、関連会社の資金に手をつけてしまったようです。
発覚後
経理部次長本人の申告により発覚した横領。約1億3000万円のうち、既に8000万円が弁済され、残り5000万円の弁済の目途も立っているのだそう。
経理部次長は懲戒解雇処分となっていること、また彼女もある種の被害者であることから、会社として刑事告訴はしないということです。
再発防止のために
今回は本人の申告によって発覚しましたが、もし本人が申告しなければ、さらに被害額は増大していた可能性があります。
同社の管理体制は明らかにされていませんが、経理部次長という肩書から、ひとり経理もしくは少人数経理ではないことが予想されます。複数で管理していても不正は起こり得るのです。
横領を防ぐためにも、バックオフィスアウトソーシングは有効な手段。あなたの会社は大丈夫ですか。
まとめ
55歳の女性経理部次長が起こした1億3000万円もの不正経理事件。会社は「あの人なら大丈夫」そんな思いもあったのかもしれません。
おそらく複数で行っていた経理であっても、1億を超える横領が行われてしまう現実。
会計不正や横領を防ぐためには、第三者の目が必要かもしれません。バックオフィスアウトソーシングにご興味のある企業様は、お気軽に経理のプロフェッショナル集団DFEにご相談ください。
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