普段、仕事でパソコンを使っていて「Cドライブの空き容量が足りません」といった警告を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
Cドライブは、Windowsパソコンの“心臓部”ともいえる重要な領域です。
ここがいっぱいになると、動作が重くなったり、ファイルが保存できなくなったりと、業務に支障をきたすことも。
今回はCドライブの役割や容量不足の原因や、空き容量を増やす具体的な方法などを解説します。
「Cドライブ」とは、パソコンの中でも最も重要な場所のひとつで、Windowsの基本的な仕組みや、多くのソフトウェアが保存されている領域です。
一般的には、「ローカルディスク(C:)」という名前で表示されており、特に設定を変えない限り、ファイルやアプリの保存先もこのCドライブになっています。
つまり、パソコンを動かす“土台”であり、“心臓部”のような存在です。
昔のパソコンではAとBがフロッピーディスク用に使われていたため、現在のパソコンでは最初に割り当てられるドライブが「C」となっています。
パソコンの動きが重いと感じたとき、まず確認したいのが「空き容量」です。以下の方法で、今の空き状況をすぐにチェックできます。
- エクスプローラーで「Cドライブ」を右クリック
- 表示されたメニューから「プロパティ」を選ぶ
- 「使用領域」「空き領域」「容量」がグラフ付きで表示される
この画面から「ディスクのクリーンアップ」も起動できるので、容量不足を感じたらまずここをチェックするのが定番です。
- 画面下の「フォルダ」アイコン(エクスプローラー)をクリック
- 左メニューの「PC」または「This PC(このPC)」を選択
- 「ローカルディスク(C:)」のバー表示を確認
空き容量と合計容量が表示され、バーの色が赤に近いほど容量が不足しています。

Cドライブの空き容量が減ってくると、パソコンの動作にさまざまな支障が出てきます。たとえば、次のようなことです。
- 起動やシャットダウンに時間がかかる
- アプリの動作が重くなる
- Windowsアップデートができない
- ファイルが保存できなくなる
業務で使用しているパソコンでは、仕事の効率に直結する重要な問題です。
最悪の場合、業務データが保存できずトラブルにつながる恐れもあるため、定期的にCドライブの空き容量をチェックし、不要なファイルを整理することがとても大切です。
Cドライブの空き容量が不足する、主な4つの原因を解説します。
アプリやブラウザを使うと、動作を高速化するために一時的なデータ(キャッシュ)が保存されます。これらは一度使ったら不要になるケースが多いのですが、自動で消えないためにどんどん蓄積されていきます。
とくにブラウザやOfficeソフトを日常的に使っている場合、意外と大きな容量を占めていることがあります。
PDFや画像、ZIPファイルなどをダウンロードしたまま放置していると、「ダウンロード」フォルダが肥大化します。また、削除したつもりでもゴミ箱に残ったままだと、容量は解放されません。
「削除=容量が空く」ではない点に注意が必要です。
プレゼン資料や業務報告用の画像、動画などをCドライブに保存していると、一気に数GB単位で容量を消費します。知らないうちに重たいファイルが溜まっているケースも多く、特に動画ファイルには要注意です。
Windowsのアップデートでは、更新プログラムのほかに「前のバージョンへ戻せるようにするためのデータ」も残されます。これが数GB以上になることもあり、気づかないうちにCドライブを圧迫します。
更新後しばらく問題がなければ、このデータを削除することで容量を回復できます。

Cドライブの容量不足は、パソコンのパフォーマンス低下や業務トラブルの原因になります。ここでは、手軽にできる5つの対策をご紹介します。
Windowsには「ディスククリーンアップ」という機能が標準搭載されています。これを使えば、一時ファイルや古いシステムデータ、ゴミ箱の中身などをワンクリックでまとめて削除できます。
エクスプローラーで「Cドライブ」を右クリック →「プロパティ」→「ディスクのクリーンアップ」
さらに「システムファイルのクリーンアップ」を選ぶと、Windowsアップデートの残骸も削除できます。
意外と多いのが、「削除したつもりでゴミ箱に残っている」ファイルです。また、ダウンロードフォルダには使い終わったPDFやZIPファイルが溜まりがちです。
定期的に確認して、中身を見直す習慣をつけましょう。
Cドライブ以外にDドライブがある場合、そちらへ大きなファイルを移すのも有効です。もしDドライブがなければ、外付けハードディスクやUSBメモリを活用しましょう。
特に動画やプレゼン資料などはサイズが大きいため、移動の効果が大きいです。
使っていないソフトや、用途が重複しているアプリは思い切ってアンインストールしましょう。とくに画像・動画編集ソフトやゲームなどは数GB以上の容量を占めることがあります。
「設定」→「アプリ」から、容量の大きい順に並べてチェックすると効率的です。
業務ファイルの保管先として、Microsoft OneDriveやGoogle Driveなどのクラウドストレージを活用するのも一つの方法です。
Cドライブの容量不足は、パソコンのパフォーマンスに直結する重要な問題です。
一時ファイルの蓄積やダウンロードフォルダの放置など、知らず知らずのうちに容量は減っていきます。定期的なチェックと整理を習慣化し、パソコンの快適な環境を維持しましょう。
DFEブログでは、業務効率化のコツなどを今後も発信していきますので、ぜひチェックしてください!